今日は七夕。七夕と言いますと皆さん何を思い浮かべますか。今年の私は「和菓子のアン」という本でした。
皆さん和菓子にどんな印象がありますか。私の印象は花の形してるなぁ程度でした。餡子が苦手なのもあって和菓子って風流だなぁ上品だなぁとは思っていたのですが、関わる機会もなく、でもどこか憧れる“気になるあの方”的な存在でした。
この「和菓子のアン」という本との出会いは図書館でふと友人が手に取り「この本読んだら和菓子がとっても食べたくなるよ」というなんとも不思議な紹介によるものでした。正直、和菓子か~、どうせ食べられないなぁと思いながら、「でも、和菓子について語れたら上品な女性ってかんじ。おすすめされたし読んでみるか~。」という軽い気持ちで読んでみたのですが、結論から言えば私の大好きな本の中の一冊に即殿堂入りを果たす運命の出会いだったのです。友に、感謝を。
あらすじ(裏表紙より抜粋)
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。
この本の魅力は本当にたくさんあるのですが、特に挙げるなら3つ。
1つ、登場キャラクターが魅力的
2つ、和菓子についてストーリーを通して自然に学べる
3つ、和菓子を介したそれぞれのストーリーが素敵(和菓子の魅力に気づかされる)
の3つです。
ここでなぜ七夕の今日思い浮かべたか?につながるのですが、そうです、和菓子を通した七夕のお話が出てくるのです。七夕というと「織姫・彦星が年に一度会える日」とどこか他人事なイメージだったのですがこの本を通じて「そうか、私達にも年に一度だけ、もう会えない人と会える日があったな」と気づかされ、七夕というものが身近に感じるようになったからです。
他にも、季節によって変化していく和菓子たちにこんなに種類があったんだ・こんなに季節を感じさせてくれる存在だったんだと和菓子の魅力に気づかせてくれる、そしてストーリーたちに心動かされる素敵な一冊です。
この一冊を通して和菓子の魅力に気づき「いざ!和菓子購入!」と思い切ってみたのですが“上生菓子を販売しているところなかなか見つからない(やはり高貴なお方だった)!本物は少し値が張るけど、おいしい”という教訓を得ました。
苦手意識があった和菓子、探していて気付いたのですが私そもそも“ホンモノの上生菓子”食べたことなかったと気づかされました。がっくし。和菓子もとい上生菓子とっても風流でおいしかったです。
皆さんも和菓子の世界に足を運んでみませんか。素敵な出会いがあるはずです。